20代男性 抜歯後即時埋入した症例
2024.03.03
治療前
治療後
年齢と性別 | 20代 男性 |
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ご相談内容 | 前歯が揺れてきて痛みがある。痛い |
カウンセリング・診断結果 | 子供の時に外傷により破折してしまった歯であり、骨縁下まで歯冠破折が認められるため保存不可能と診断した。抜歯後はインプラント治療を希望された。 |
行ったご提案・治療内容 | 左上前歯部にインプラント治療を⾏いました。 |
治療期間 | 7か⽉(6回) |
おおよその費用 | 425000円 |
術後の経過・現在の様子 | 経過は良好です。 |
治療のリスクについて | インプラントは、⼊れ⻭治療とは異なり、外科⼿術が必要です。今まで問題がなかった神経や⾎管などにも⼿を加えることがあるためリスクが伴います。また、⼿術⾃体受けられない場合もあります。免疫⼒や抵抗⼒が低下しやすいため、歯周病の発生リスクが高いとされる糖尿病の方、口腔内の衛生状態が悪い方や、顎の骨が足りない方、喫煙者の方は、事前に生活習慣の改善・治療が必要となる場合があります。 |
クリニックより | 当院にはインプラント治療を希望され多くの患者様にご来院頂いております。今回の症例は、通院期間が1ヶ月しかない患者様へ抜歯即時インプラントを行なった症例を報告します。 患者様は左上の前歯を小さい時に打撲し歯を破折した既往があり、最近になりその歯が揺れてきてしまい痛みが出てきたため、抜歯をしてインプラント治療をしたいと希望されて来院されました。仕事の関係で、1ヶ月間は通院出来るが、1ヶ月経過後にはまた半年間通院ができなくなる。また半年すれば1ヶ月間通院出来るという状況でした。治療期間に制約があり治療計画の立案とスピードが求められた症例について報告します。 統括:1ヶ月間という期間でインプラント治療を行うにあたり、この症例においては抜歯即時術を選択することで治療期間の短縮することができた。歯の抜歯の原因によっては歯の周りの骨(歯槽骨)が吸収しており適応にならない症例もあるが、条件が良い場合において可能となる。今回は半年間の来院が途絶えてしまうとう状況であったため仮歯が外れた場合に備えて簡単な義歯も作成しておいた。今後はインプラントがより長く安定して経過出来るように半年ごとのメンテナンスを行なって行く予定である。 |
治療前詳細
レントゲン写真より破折線が認められる。
治療中詳細
歯冠を取ると骨縁下まで破折が認められた。抜歯後にインプラント体を埋入した。
治療後詳細
半年経過後来院された。固定は無事に取れずに仮歯は維持されていた。ヒーリングキャップを高さをあるものに変更した。
この症例の担当
院長 末石 哲之
所属学会
- 日本口腔インプラント学会 専門医
- 日本顎顔面インプラント学会
- 顎咬合学会 咬み合わせ認定医
- 日本放射線学会 放射線優良医
- 臨床研修指導医
- 即時荷重学会
- 臨床歯周病学会
- スポーツ歯科学会
- CAD/CAM歯科学会
- 柏歯科医師会
- 日本大学松戸歯学部口腔インプラント研究会