マスクがもらたす口腔内への影響
2024.12.16
こんにちは、すえいし歯科矯正歯科です🐻
マスクを長時間装着しているとお口の中乾燥していると感じませんか?🤧
マスクをしていると喉が潤うイメージがあると思いますが、なぜ乾燥してしまうのでしょうか?
マスクを長時間着用していると息苦しく感じます。息苦しいことで、より多くの空気を吸いこむことができるように通常の鼻呼吸ではなく口呼吸をしようとします。
口呼吸になることでお口の中が乾燥してしまいます。お口の中が乾燥することを”ドライマウス”といいます。
ドライマウスとは?
ドライマウスは口腔乾燥症とも言います。 ドライマウスになると、ただ単に唾液が減るだけではなく、唇や口の中の乾きを感じ喋りづらい、食べ物が飲み込みにくいといった症状が出てきます。
この状態が続くと痛みや味覚異常など、日常生活を脅かす症状が現れることもあります。日本には推定800万人(10人に1人)の患者さんが居ると言われており、近年急増している病気の1つです。
ドライマウスでむし歯や歯周病になりやすくなる?
虫歯や歯周病の進行にはプラーク(歯垢)が関わっています。
プラークは、食べかすやブラッシング不良による磨き残しと、口の中の虫歯菌や歯周病菌が混じり合うことで作られます。
唾液にはこのプラークを洗い流してくれる役割があるので、唾液が減少するとプラークを洗い流せなくなり、虫歯や歯周病を進行させてしまいます。
〜ドライマウスのチェックリスト〜 1つでも当てはまる場合は要注意です!☢
ご自身、もしくはご家族で気になっている方がいらっしゃる場合は下記の症状に当てはまるかどうかチェックしてみてください。
□ 口の中が乾く
□ 喉が乾く
□ 口が粘つく
□ 寝ている時口の中の乾きで目が覚める
□ いつも飲み物を持ち歩いていてよく飲む
□ 笑った後、唇がくっついて戻りにくい
□ 食べ物が美味しくない(いつもと味が違う)
□ 舌がヒリヒリ、ピリピリして痛い
□ 喋りづらい
□ 飲み込みにくい
□ 口臭が気になる
□ 入れ歯が合わない
□ 口の中が傷つきやすい
□ 口内炎が頻繁にできやすい
マスク以外でのドライマウスの原因
・薬剤の副作用
・過剰なストレス
・糖尿病
・甲状腺機能障害
・腎不全
・筋力低下
・脱水
・放射線治療
・加齢
これらが幾つも重なって複合的にドライマウスとして症状が出てくると言われています。
ドライマウスの改善方法
日常の習慣を見直したり、マッサージや体操を行うことで改善が見込める場合があります。
食事の際によく噛んで食べることで唾液の分泌を促すことができます。
適度に水分補給をおこない、室内が乾燥しないように加湿器を使うことも対策となります。
また、唾液腺マッサージも有効です。唾液腺には、耳の前辺りにある”耳下腺”、顎の下にある”顎下腺”、舌の下あたりにある”舌下腺”があり、このあたりをマッサージじて刺激してあげることで唾液の分泌を促すことができます。
口呼吸を改善する”あいうべ体操”
口呼吸は全身のあらゆる病気につながっていると言われています。鼻呼吸に改善することでドライマウスだけではなく、体調も良くなるかもしれません。口呼吸から鼻呼吸に改善していくかんたんな体操があるのでご紹介します。
・「あー」大きく口を開ける
・「いー」口を横に大きく広げる
・「うー」前に口を強く突き出す
・「べー」舌を下に思いっきり突き出す
毎食後に10回、1日に30回を続けることで自然とお口の周りの筋力がつきます。
風邪予防効果、気管支喘息・うつ病改善、自己免疫力アップの効果があるといわれています!
ドライマウスはちょっとした工夫で改善することもあります!