40代男性 温存が難しい複数の歯を抜いてインプラントブリッジで修復した症例
2026.05.19
治療前
治療後
| 年齢と性別 | 40代 男性 |
|---|---|
| ご相談内容 | 「ブリッジが外れたまま放置していた。また、前歯が欠けているのが気になる」とご相談いただきました。 |
| カウンセリング・診断結果 | 拝見したところ、上左右の奥歯には、歯が失われていたり欠けたりしている部位が複数確認されました。 患者様によると、以前上顎にはブリッジ(両隣の歯を支えとして欠損部を補う装置)が装着されていましたが、10年前に外れたきりそのままの状態で過ごしていたとのことでした。 痛みがなかったため、とくに治療は受けていなかったようですが、以前から前歯の一部が欠けていることが気になっており、見た目や将来のお口の健康に不安を感じていたそうです。 そこで、詳しく検査を行った結果、欠けたり傷んだりしている歯が複数見つかり、さらに歯茎や歯を支える骨にも問題が生じていました。 とくに、右上奥歯は前から4番目と6番目の歯、左上奥歯は前から4番目・5番目・6番目・8番目の歯が著しく傷んでおり、温存が難しいと考えられます。 また、右下の一番奥の歯(親知らず)は歯の根だけが残り、細菌感染が広がるリスクが高い状態です。 その一方で、上前歯や右下奥歯は、適切な処置を行うことで温存できる歯も複数確認できました。 以上のことから、口腔内の状態を改善するためにも必要に応じて抜歯を行い、欠損部位を補う治療が必要だと診断しました。 |
| 行ったご提案・治療内容 | 口腔内の状態を改善するため、欠損部位を補う治療として以下の2つを提案しました。 ①入れ歯(部分義歯) 欠損部位に、取り外し式の人工歯を装着する治療方法です。 メリット ・外科手術をせずに使用できる ・比較的短期間で治療が進められる デメリット ・取り外して管理する手間がある ・天然歯よりも、噛む力が弱くなる場合がある ・クラスプ(留め金)を隣の歯にかけるため、健康な歯に負担がかかるリスクがある ②インプラントブリッジ 顎の骨にインプラント(人工歯根)を埋め込み、その上に複数の人工歯を連結した固定式の被せ物を装着する治療方法です。 メリット ・固定式なので、取り外して管理をする必要がない ・天然歯のような感覚で噛むことができる デメリット ・外科手術が必要になる ・骨の状態によっては、治療期間が長くなる場合がある ・自費診療なので、治療費が高額になりやすい 患者様は「可能な限り自分の歯を残したい」と希望されており、長期的な安定と清掃のしやすさを考慮して、②のインプラントブリッジによる治療を選択されました。 まずは、温存が難しいと判断した以下の歯を抜きます。 右上 ・4番目(第1小臼歯) ・6番目(第1大臼歯) 左上 ・4番目(第1小臼歯) ・5番目(第2小臼歯) ・6番目(第1大臼歯) ・8番目(第3大臼歯) 右下 ・8番目(親知らず) 感染が周囲に広がらないよう配慮しながら、慎重に抜歯を行いました。 抜歯後は骨や歯茎の回復を待ち、口腔内の状態が安定した段階で、インプラント埋入手術へ進みました。 インプラントは、右上4番目と6番目の位置、左上4番目と6番目の位置に埋め込みます。 インプラントがしっかりと骨に定着したことを確認したら、精密な型取りを行い、ブリッジを作製して装着しました。 インプラント治療と併せて保存可能な歯の治療も進め、右上の一番奥の歯と右下の奥歯(前から5番目と6番目)に対して、細菌感染した神経を取り除いてから薬を詰める根管治療を行い、CAD/CAM冠という白い被せ物で修復しました。 さらに、上前歯(右上の犬歯から左上の犬歯まで)、右下の4番目の歯に対しては、虫歯治療を行っています。 最後に、痛みや違和感がないか、見た目や噛み合わせに問題がないかを確認し、治療を終了しました。 |
| 治療期間 | 約10ヶ月 |
| おおよその費用 | 約2,000,000円 |
| 術後の経過・現在の様子 | --- |
| 治療のリスクについて | ・持病をお持ちの方や、服用中のお薬の種類によっては、外科処置ができない場合があります ・治療中に痛みを伴う場合があります ・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります ・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外)です ・ブリッジの装着に際し、天然歯を削る必要があります ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、被せ物が破損する可能性があります |
治療前詳細
治療中詳細
治療後詳細
この症例の担当

院長 末石 哲之
所属学会
- 日本口腔インプラント学会 専門医
- 日本顎顔面インプラント学会
- 顎咬合学会 咬み合わせ認定医
- 日本放射線学会 放射線優良医
- 臨床研修指導医
- 即時荷重学会
- 臨床歯周病学会
- スポーツ歯科学会
- CAD/CAM歯科学会
- 柏歯科医師会
- 日本大学松戸歯学部口腔インプラント研究会
