70代女性 膿の袋ができた奥歯を抜歯しインプラントで補った症例
2026.07.02
治療前
治療後
| 年齢と性別 | 70代 女性 |
|---|---|
| ご相談内容 | 「左下の奥歯に腫れがあり、ときどき痛みも出るので診てほしい」とご相談いただきました。 |
| カウンセリング・診断結果 | 拝見したところ、左下の奥歯(第1大臼歯)に腫れが確認できました。 レントゲン撮影を行い詳しく調べた結果、歯の根の先に膿がたまる「根尖(こんせん)病巣」が手前側の根に認められました。 根尖病巣が小さい場合には、歯の内部を清掃する治療で改善が見込めることもあります。 しかし今回は病変が大きく進行しており、歯を残すのは困難な状態です。 このまま放置すると、周囲の骨や隣の歯にまで影響が及ぶ可能性があるため抜歯が必要と判断しました。 第1大臼歯には一般的に2本の根があり、奥側の根は問題ありません。そこで、歯を分割して手前の根のみを抜き歯を半分だけ温存するか、第1大臼歯をすべて抜歯するかを相談する必要がありました。 また、問題のある第1大臼歯の手前の歯(第2小臼歯)はすでに失われており、前後の歯をつないだブリッジで補われています。 第1大臼歯を抜歯すると現在のブリッジは使えなくなり、左側でしっかり噛めなくなることが予想されるため、抜歯後に歯を補う治療も必要と診断しました。 |
| 行ったご提案・治療内容 | 診断内容を丁寧に説明したうえで、以下の治療方法を提案しました。 ①第1大臼歯をすべて抜歯し、インプラントで2本分の歯を補います。 周囲の歯を削る必要がなく欠損部分を単独で補えますが、人工歯根を埋め込む外科処置が必要です。 ②第1大臼歯の手前の根のみを抜き、残った根を利用してブリッジを作り直します。 自分の歯をできるだけ残すことができ比較的短期間で治療が進みますが、利用する第1大臼歯に負担がかかります。 ③現在装着されているブリッジを除去してから、部分矯正で左下奥歯2本(第1大臼歯、第2大臼歯)を手前に動かし、もともと失っていた第2小臼歯の部分のスペースを閉じます。その後、第1大臼歯を抜歯すると同時に、患者様の右下の親知らずを移植します。 ご自身の歯を活かした治療が可能になるものの、治療期間が長くなり、移植した歯が定着しない可能性があります。 それぞれのメリット・デメリットをお伝えし患者様と相談した結果、①のインプラント治療に同意いただきました。 まず、左下の第1大臼歯を抜歯し、その後しっかりと治癒期間を設けて顎の骨の回復を待ちます。 次に、抜歯した部位ともともと歯がなかった部位の両方にインプラントを埋入しました。 インプラントと骨がしっかり結合するのを待ち、安定を確認したあとインプラントの上に人工歯を装着して、治療を終了しました。 |
| 治療期間 | 約7ヶ月 |
| おおよその費用 | 約910,000円 |
| 術後の経過・現在の様子 | --- |
| 治療のリスクについて | ・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います ・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎等にかかる可能性があります ・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります ・高血圧、貧血・不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります ・自費診療(保険適用外治療)です |
治療前詳細
治療中詳細
治療後詳細
この症例の担当

院長 末石 哲之
所属学会
- 日本口腔インプラント学会 専門医
- 日本顎顔面インプラント学会
- 顎咬合学会 咬み合わせ認定医
- 日本放射線学会 放射線優良医
- 臨床研修指導医
- 即時荷重学会
- 臨床歯周病学会
- スポーツ歯科学会
- CAD/CAM歯科学会
- 柏歯科医師会
- 日本大学松戸歯学部口腔インプラント研究会
