50代男性 抜歯と同時にインプラントを埋めて歯を補った症例
2026.07.02
治療前
治療後
| 年齢と性別 | 50代 男性 |
|---|---|
| ご相談内容 | 「転倒して上前歯のブリッジがとれた。他院で上あごの総入れ歯をすすめられたが、ほかに方法がないか知りたい」とセカンドオピニオンとしてご来院いただきました。 |
| カウンセリング・診断結果 | 拝見したところ、患者様は上前歯が数本欠損しており、残っている歯を利用して橋渡しのように歯を補うブリッジ治療が行われていました。しかし、転倒による衝撃でブリッジが外れていました。 このまま放置すると見た目への影響だけでなく、食事をしっかりとることが難しくなるなどの問題が生じる可能性があります。 また、患者様は重度の歯周病によって歯を支える骨が減少し全体的に歯が揺れていました。 残っている上の歯7本(左右上側切歯、左右上犬歯、左右上第1小臼歯、左上第1大臼歯)と右下奥歯2本(第2大臼歯、第3大臼歯)は残すことが難しく抜歯が必要な状態です。 以上のことから、抜歯を行ったうえで歯を補う治療が必要と診断しました。 |
| 行ったご提案・治療内容 | 診断結果を丁寧に説明し、抜歯に同意いただきました。 下あごは抜歯後も11本の歯が残りますが、上あごは抜歯後に歯が1本も残らないため、しっかり噛めるようにするには上の歯を補う治療が必要とお伝えし、以下2つの方法を提案しました。 ①インプラント治療 あごの骨に人工歯根を埋め、その上に人工歯を装着する方法 メリット:自然な見た目と噛み心地が期待できる。抜歯と同時に仮歯を装着できるため生活への影響が少ない デメリット:自費診療のため費用がかかり、外科処置を伴うため身体的な負担がある ②取り外し式の総入れ歯 メリット:保険診療内でも治療が可能で、治療期間も比較的短く済む デメリット:取り外して手入れを行う必要があり、自分の歯や①の方法と比べて噛み心地が劣る傾向がある。入れ歯は抜歯後に傷が治ってから型取りをして作製するため、歯のない期間が長くなる インプラント治療が可能かどうかを調べるためレントゲンとCTの撮影を実施したところ、インプラントを支えるのに十分な骨の量があり問題なく治療できることが確認できました。 これらを踏まえ、患者様はすぐに仮歯を装着できる①のインプラント治療を希望されました。 【治療手順】 ①上の歯7本、右下の奥歯2本を抜歯する。上あごには抜歯と同時に4本のインプラントを埋め、その上に10本分の仮歯を取り付けるオールオンフォーを行う。 インプラントの種類には、あごの骨と結合する力に優れたオステム社のETⅢを採用。インプラントが骨にしっかり定着するまでの間は、通常のインプラントよりも細い暫間インプラントを一時的に併用して仮歯を支える ②インプラントが安定したことを確認してから、仮歯を外して最終的な人工歯を装着する 最後に、残っている下の歯としっかりと噛み合っていることを確認し、治療を終了しました。 |
| 治療期間 | 約7ヶ月 |
| おおよその費用 | 約2,800,000円 |
| 術後の経過・現在の様子 | --- |
| 治療のリスクについて | ・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います ・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎等にかかる可能性があります ・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります ・高血圧、貧血・不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります ・自費診療(保険適用外治療)です |
治療前詳細
治療中詳細
治療後詳細
この症例の担当

院長 末石 哲之
所属学会
- 日本口腔インプラント学会 専門医
- 日本顎顔面インプラント学会
- 顎咬合学会 咬み合わせ認定医
- 日本放射線学会 放射線優良医
- 臨床研修指導医
- 即時荷重学会
- 臨床歯周病学会
- スポーツ歯科学会
- CAD/CAM歯科学会
- 柏歯科医師会
- 日本大学松戸歯学部口腔インプラント研究会
