50代女性 温存が難しい奥歯を抜いてインプラントで噛み合わせを回復した症例
2026.04.10
治療前
治療後
| 年齢と性別 | 50代 女性 |
|---|---|
| ご相談内容 | 「他院で左上の親知らずを抜いたが、かなり腫れ、隣接する歯もグラグラするようになった。他院の説明では納得ができなかったため、セカンドオピニオンとしてこちらを受診した」とご相談いただきました。 |
| カウンセリング・診断結果 | 拝見したところ、左上の抜歯部周辺は歯を支える骨が溶ける「骨吸収」が進行し、隣接している歯を含めた複数の歯がひどくグラグラしており、温存が困難です。 噛み合わせも安定していなかったため、このままでは残っている歯への負担が増加し、歯の揺れやさらなる噛み合わせの悪化につながるリスクがあります。 また、右下奥歯には、両隣の歯を土台にして橋を渡すように欠損部を補う被せ物「ブリッジ」が装着されていました。 右下奥歯は2本欠損しており、親知らず(第3大臼歯)と手前の奥歯(第2小臼歯)の2本でブリッジを支えていますが、これは親知らずに過度な負荷がかかる構造です。 親知らずはすでに大きく傾いており、こちらも温存が難しいため、ブリッジを除去してから親知らずを抜く必要があります。 以上のことから、ブリッジの除去と併せて、温存が難しい左上奥歯2本と右下の親知らず1本を抜き、欠損部位を補う治療を検討する必要があると診断しました。 |
| 行ったご提案・治療内容 | 骨吸収の影響で温存が難しい左上奥歯(第1大臼歯、第2大臼歯)と、大きく傾いてしまっている右下の親知らず(第3大臼歯)の3本は抜く必要があることをお伝えしました。 そのうえで、欠損部を補う方法としてインプラント治療を提案し、同意いただきました。 ・インプラント治療 顎の骨に人工歯根を埋入し、その上に人工歯を装着する方法です。 メリット:周囲の歯に負担をかけずに欠損部を補える。長期的に安定した噛み心地が期待できる デメリット:外科処置が必要なので、治療期間が比較的長くなる。骨の状態によっては、追加の前処置が必要になる場合がある 左上については、顎の骨が大きく失われているため、骨を再生させる処置「GBR(骨再生誘導法)」を実施してインプラントを支えるために必要な骨量を確保したうえで、インプラントを埋入する計画を立てました。 まずは左上奥歯2本を抜き、骨が足りない部分に骨補填剤を入れ骨の再生を促します。 経過観察後、十分な骨量を確保できたことを確認し、インプラントを埋入しました。 次に、右下に装着されているブリッジを除去してから右下の親知らずを抜き、欠損部(第1大臼歯、第2大臼歯の部分)にインプラントを埋入しました。 また、右下の手前にある奥歯2本(第1小臼歯、第2小臼歯)は、新しく詰め物を作製して噛み合わせと見た目を整えています。 続いて、インプラントに装着する人工歯を作製します。 最後に、完成した人工歯をインプラントに取り付け、噛み合わせや見た目に問題がないことを確認し、治療を終了しました。 |
| 治療期間 | 約2年 |
| おおよその費用 | 約1,450,000円 |
| 術後の経過・現在の様子 | --- |
| 治療のリスクについて | ・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います ・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります ・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります ・高血圧、貧血・不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります ・自費診療(保険適用外治療)です |
治療前詳細
治療中詳細
治療後詳細
この症例の担当

院長 末石 哲之
所属学会
- 日本口腔インプラント学会 専門医
- 日本顎顔面インプラント学会
- 顎咬合学会 咬み合わせ認定医
- 日本放射線学会 放射線優良医
- 臨床研修指導医
- 即時荷重学会
- 臨床歯周病学会
- スポーツ歯科学会
- CAD/CAM歯科学会
- 柏歯科医師会
- 日本大学松戸歯学部口腔インプラント研究会
