インプラントのリスクとは❓
2025.02.08
インプラントは、歯を失った場合の治療法として、多くの人に利用されています。自然な見た目や長期間の使用が期待できる点から、多くの歯科医が推奨しています。
しかし、どんな医療行為にもリスクが伴うように、インプラントにもいくつかのリスクがあります。
今回はインプラントのリスクや注意点について詳しく説明したいと思います!
6.インプラントのリスクとは?
①入れ歯治療とは異なり、外科手術が必要です。
免疫力や抵抗力が低下しやすいため、歯周病の発生リスクが高いとされる糖尿病の方、口腔内の衛星状態の悪い方や、顎の骨が足りない方、喫煙者は事前に生活習慣の改善・治療が必要となる場合があります。
②下歯槽神経を損傷する場合があります。(知覚異常や鈍麻)
インプラント手術の際に下顎神経に触れた、もしくは近かったなどで神経を損傷したり、圧迫することで起こります。
インプラントによる神経の圧迫、損傷、切断がある場合はインプラントを除去します。
経過を見る場合や、内服薬で治療を行うこともあります。
③上顎にインプラントを埋入する際に、上顎洞を破る場合があります。
手術した時に感染が生じ、蓄膿症になってしまったときは、耳鼻咽喉科への受診や、インプラントを除去することもあります。
④メンテナンスを怠ったり喫煙により、お口に中に大きな悪影響を及ぼす、インプラント周囲炎等にかかる可能性があります。
⑤糖尿病、肝硬変、心臓病等の場合、インプラント治療ができない可能性があります。
⑥高血圧、貧血、不整脈等の場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります。
インプラントが正しく埋め込まれた場合でも、長期間の使用中に問題が生じる場合があります。
主な原因は以下の通りです。
・プラークの蓄積
不十分な口腔ケアにより、歯垢(プラーク)がインプラントの周囲にたまり、細菌が繁殖します。これは歯周病と同様のメカニズムです。
・噛み合わせの問題(オクルージョン)
過剰な咬合力がインプラントに加わると、周囲組織にストレスがかかり、炎症を引き起こす可能性があります。
・喫煙
喫煙は血流を悪化させ、組織の治癒を妨げるため、炎症を悪化させやすくします。
・慢性疾患
糖尿病などの全身疾患を持つ患者さんでは、感染のリスクが高まります。
・不適切なインプラント設置
インプラントの埋入が浅すぎたり深すぎたりするなど、手術時のミスや設計の問題も原因になることがあります。
これは、口腔ケアが不十分な場合に起こりやすく、最悪の場合、インプラントが脱落する原因になります。
・骨吸収
顎骨がインプラントの周りで減少する(骨吸収)ことがあります。骨が十分でない場合、インプラントの安定性が損なわれる可能性があります。
リスクを最小限にするために、口腔ケアの徹底、定期的な検診、健康状態の管理等をおこないましょう!
